学生による文学部授業紹介

近世文化論演習(日本・ユーラシア文化コース専門科目)

授業紹介:近世文化論演習

先生一人に対して、学生は十二名ほどで、一人ずつそれぞれの担当箇所について発表するゼミ形式の授業です。昨年の「近世文学論演習」では、『絵本太功記』を扱いました。発表者が作成した資料を、原文等と比較しながら皆で読み進め、解釈や表現について議論を交わします。『絵本太功記』の原文は、現在のひらがなではなく、くずし字で書かれています。そのため、最初はかなり読むのに苦労しましたが、授業を通して少しずつ読めるようになるのは楽しく、やりがいがありました。後期の演習の最後には、皆で古典芸能を観に行きます。昨年は人形浄瑠璃文楽「菅原伝授手習鑑」でした。なかなか一人で見に行くのは敷居が高いと感じていたので、こうして授業の一環として鑑賞することができて、大変貴重な機会になりました。小さな疑問点でも自由に質問できる雰囲気のおかげで、作品と当時の社会への理解を深めることが出来たと感じています。

紹介者:渡部萌映

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