社会人入学・3年次編入|受験案内

3年次編入生 体験記

3年次編入生の体験記です

行動科学科社会学講座(現:行動科学コース社会学専修) Iさん 3年次編入体験記

志望動機

私は他大学で看護学を学んでいたのですが、挫折してしまいました。そこで自分は何がしたいのか色々と考えた結果、図書館司書を志すようになり、良い図書館を作る為には社会が必要とすることを探れるようにならなければ、と司書資格が取得できて社会学が学べる千葉大学への編入学を決意しました。また、看護学を学ぶ中で地域社会の福祉的な機能に関心を持ったことも社会学を学びたいと考えた理由のひとつです。

入試準備

試験勉強としては、私は当時も総合大学に通っていたので、後の単位認定のことも考慮して人文学部の授業を受けに行ったり、図書館で社会学の入門書を読んだりしていました。私にとって社会学は初めて学ぶ分野であった為、できるだけ多くの概念をじっくり咀嚼して理解するように努めました。また、編入学できたら何を研究したいのかということも、勉強する中である程度固めていきました。行動科学科の編入試験では英文が出題されますが、その対策として教養科目の英語の授業で使った教科書を自分なりに勉強し直し、過去問題に取り組みました。

試験当日はかちんこちんに緊張していたことをよく覚えています。面接では思わず言葉が詰まってしまったほどです。先生方は穏やかな雰囲気で面接して下さり、一度深呼吸して無事に終えることができました。

在学状況

編入学後、前の大学で修得した単位は普遍教育科目48単位と専門教育科目6単位として認定して頂けました。現在は週に17コマの授業を受けており、このひと月はバタバタとあっという間に過ぎていきました。今までと全く違う分野を勉強するということの大変さはありますが、自分が望んで決めたことなので苦にはならず、とても充実した毎日です。編入学して良かったと思っています。

進路希望

卒業後は公共図書館の司書として働くことを一番の目標としていますが、出版関係の企業で働くことにも関心があります。

3年次 前期の時間割

 
1 言語情報処理論a        
2 書誌学概論 地域社会学a 社会学研究法a 社会学演習a 社会問題の社会学b
3 社会調査概説a   生活史の社会学a   社会調査実習a
4     図書館概論 情報サービス論 社会調査実習b
5 科学基礎論b   図書館情報資源概論 公共図書館サービス論 社会学データ分析演習a
6       サンスクリット語入門c  

集中講義 生涯学習概論

行動科学科哲学講座(現:行動科学コース哲学専修) Kさん 3年次編入体験記

志望動機

私が大学一年生の時、自分は自分の意志だけで一から何かをやり遂げたことがあるのかと悩んでいました。高校受験の際も、それは高校に入るのが当たり前だと感じていたため高校を受験し、大学受験の際も同様の気持ちで受験しました。しかし、大学に入学するとそのようなイデオロギーから解放されました。今まで道 があって、ここを歩けと言われていたのに、急に道が無くなり、これから先は自分で開拓しなさいと言われているようでした。私はこれから何をすべきなのかを考え、そこで自分の力だけで何か一からやり遂げてみようと思い立ち、それが編入でした。千葉大を選んだ理由は、哲学の講義が充実していたことと(前大学でも哲学専攻でした)、簡単には受からない大学を選ぶことに意義があると考えたからです。

入試準備

私が編入を決意したのは一年生の冬です。試験勉強を始めたのは二年生の春でした。まず私は編入制度、又は試験の情報が必要と考え、編入予備校の通信制に入校しました。当時私の住んでいた山口県には編入予備校が無く、また書店などで編入に関する本を探しても情報は微々たるものしか得られなかったからです。大の勉強嫌いの私がモチベーションを維持できたのは、一生懸命バイトをして稼いだお金を思い切って予備校代に投資したからでしょう。情報(大切なのは過去問です)とモチベーションさえあれば独学も可能だと思います。どのように過去問を調達するのかが問題ですが。試験当日の筆記試験の出来はひどいものでした。落ちたと確信したので、やけになり面接試験では面接官に自分の話をただ聞いてもらって帰ろうという軽い気持ちで臨みました。それがたまたまいい方向に転び、とても充実した面接になりました。私は今でも面接試験で受かったと思っています。

現在学状況

単位は47単位(普遍がほとんどです)認定して頂きました。申請したのが49単位なのでほぼ認定して頂けたことになります。現在は週に21コマの授業を取っているのですが、少し無理をしすぎました。行けてない授業が多々あります。おそらく留年することはありませんが、前大学ならもっと楽に就活に臨めたのに(前大学では80単位くらい修得していましたから)という気持ちもあります。授業をたくさん取りながら、就活もするというのは非常に困難な道ではありますが、これからの努力次第で何とでもなるでしょう。

進路志望

未定ですが、その都度すべきことをこなしていけば自然に決まっていくと考えています。編入もその一環です。

3年次 前期の時間割

 
1 言語情報処理論a   言語機能論演習a 言語機能論b  
2 古代中世哲学演習a 心理学基礎 古典ギリシア語入門a 応用倫理学の基礎 認知行動基礎論a
3 中級英語(総合) 現代哲学講読b 西洋近世近代哲学b 人文科学の現在4 ユーラシア文化概説
4 言語学概説a 現代哲学演習a 倫理思想史b 美学概説b 日本文学史d
5 科学基礎論b 社会学基礎     東洋哲学概説b

史学科(現:歴史学コース) Mさん 編入体験談

志望動機

短期大学在学中、将来的に学芸員を目指したいと考えるようになりました。そのために、学芸員資格取得はもちろん、短期大学で専攻していた美術史に関するより高度な専門知識、更に様々な地域の歴史と文化を勉強する必要性を感じ、編入を目指しました。

千葉大学を志望した一番の理由は、まさにカリキュラムが私の勉強したいことと一致したからです。また、他の大学と違って美術史が史学科で学べる点、図書館等の学習環境が充実している点も決め手でした。

受験準備

本格的に準備し始めたのは、2年生の4月頃(試験の半年前頃)です。史学科の場合、歴史学に関する任意の論文の提出が求められます。5月下旬に主題を、夏休み直前に副題と大まかな構想を決め、夏休み以降その構想を基に調べてまとめ、考察していきました。その間、文献・資料を20~30冊程読み、先行研究をくまなく調べ、註も出来るだけ多く付けました。また、わからなかったり躓いたりしたら、ゼミの先生にアドバイスを頂き、自信をつけていきました。

志望理由書は、完成した論文を基に、千葉大学で何がしたいかを中心に書いていきました。そして、出願後も志望理由書と完成した論文を何度も見直し、足りなかったところや面接で聞かれそうなこと等を考え、試験日に備えました。

受験に際しての心構え

最も大切な心構えは、編入すると決めた自分に自信を持つことです。そのためには、編入する目的を明確にすること、的確かつ入念な受験準備をすることが必要です。そうすることにより、面接では緊張せず素直に受け答えが出来ると思います。

実際の面接では、最初先生方との距離があまりに近いことに驚き動揺しましたが、慣れてくる心とが落ち着き、素直に答えることができました。

入学準備

勉強面では、入学直前までもう一度歴史学系の概論書を数冊読みなおし、これまでの復習とともに、卒業論文の題目についても考えました。

また、手続き面では、既修単位認定申請で少々苦戦しました。短期大学のシラバスの授業内容よりも、実際やった授業内容の方が千葉大学のシラバスの授業内容に近い講義ばかりで、その説明に随分悩みました。しかし、学務の方々に納得いくまで相談していくうちに、こうした悩みは解消されました。

在学状況

ありがたいことに、申請通り上限60単位(普遍教育科目26単位+自由選択科目8単位+専門科目26単位)認定して頂き、卒業まであと64単位となりました。そのため、少し余裕があるので学芸員資格だけではなく、当初予定していなかった教員免許取得(中高両方)も目指しています。

現在、短期大学時代よりも深い専門知識や様々な時代・地域の歴史等が勉強できて、充実した学校生活を送っています。また、史学科は勉強熱心で様々なキャリアをもつ学生が多く、毎日大変刺激を受けています。学生はもちろん、先生方や学務の方々も温かく優しい方々が多く、お陰さまで少しずつ学校に馴染んできました。

本当に、千葉大学に編入してよかったと感じています。

入学後の履修科目

3年生では、専門基礎科目・学芸員課程科目・教職課程科目を中心に履修していますが、美術史に関しては専門科目を多めに取っています。今年は前期・後期ともに38単位ずつ(集中講義含む)、合計74単位を履修中です。確かに他の学生に比べたら大変そうにみえますが、どの授業も興味深い内容なのでむしろ楽しいです。

4年生では、卒業論文のテーマに近い時代・地域の歴史の専門科目と教職課程科目の残りを中心に履修する予定です。

3年前期の時間割(集中講義合わせて38単位)

 
1   図像解釈学a     図像情報史学概説b
2 史学方法論a   図像解釈学演習a   日本史概説a
3 世界史基礎a 図像情報史学概説a     日本美術史a
4 文化財学概説b 教育学概論     ヨーロッパ美術史演習a
5   博物館資料論c   生徒指導・教育相談・進路指導I 日本美術史演習a

集中講義 博物館概論、博物館教育論、博物館展示論、生涯学習論、ヨーロッパ美術史

希望進路・その他

大学院進学を希望していて、修了後は学芸員または美術(または文化財)関係の仕事に就きたいと考えています。

日本文化学科(現:日本・ユーラシア文化コース) Iさん 3年次編入体験記

志望動機

以前通っていた女子大学で、初めて日本語学を学んで興味を持ちましたが、そこでは日本語学を専門とする教授が少なかったため、より豊かな環境で日本語学を学び、研究するために他大学への編入学を決意しました。そこで日本語学及び言語学を専門とする教授がたくさんいらっしゃる千葉大学に進学したいと強く望むようになりました。

受験準備

大学1年の頃から編入試験を受けたいと思っていましたが、実際に本格的に勉強を始めたのは2年の4月からです。私の場合は、予備校に通いながらの受験生活だったので、大学の履修をすべて1限からに詰め、夕方から毎日予備校に通う日々でした。

千葉大学の編入試験は、専門科目のみの試験で、私は3つの大問の中から日本文学と日本語学を選択して受験することを決めていました。千葉大学の試験は特殊で、古典は変体仮名の翻刻が求められますので、早めから変体仮名を翻刻する勉強を始めることをお勧めします。また、これは日本文学に限らず日本語学にも言えることですが、試験に出る範囲はそれぞれの教授の専門であるため、非常に狭い部分であるといえます。ですから、なるべくたくさんの古典作品を読んだり、日本語学について多くの知識を身につけたりすることが非常に大事になってきます。しかし、狭い範囲を深く問われるので、とにかく一つずつ丁寧に勉強していくことが最も重要です。

さらに、千葉大学の編入試験において志望理由書は非常に重要視されます。字数も1200字とたっぷりあります。研究テーマの決定は夏前までに決めておきましょう。志望理由書の中で、研究テーマについての部分がカギです。

受験生活の心構え

受験というものはいつでも苦しい、自分との戦いです。大学に通いながらの受験勉強は本当に精神的に心細いことばかりです。しかし、編入学するために受験を決意した自分にもっと自信を持ってください。受験しようと思う人はいても、実際に行動に移せる人はそう多くないのですから。

私は、「編入学試験は元々閉じている門をこじ開けるものなのだから、後悔しないように全力でやる」と自分に言い聞かせてきました。その思いが、いつか自信になります。

在学状況

私の場合は、以前の大学でも同じ日本文学を学んでいたので、ありがたいことに申請した上限60単位全て認可していただくことができました。そのため、残りは64単位で予想していたよりも余裕のあるスケジュールになりました。普遍科目はすべてクリア、1年次必修科目もクリアしていたので、今は自由に自分のやりたい専門科目をたくさん履修しています。

3年前期時間割

私は埼玉の実家から、片道2時間半かけて通学しています。単位に少々の余裕があることと、長い通学時間という負担を考慮し、前期の時間割は少なめに組みました。後期は平日全休なし、1日およそ3コマずつ、年間50単位取得する予定です。また、長期休業中はインターンシップに力を入れるため前期後期ともに集中講義は履修していません。

 
1       全休  
2   古代日本語論a 日本文法演習 東洋哲学概説
3 日本語教育方法論a 第二言語習得論   日本文学史g
4 言語学基礎a 近代日本語演習   ラテン語c
5   社会学基礎    

希望進路・その他

千葉大学で日本語学を研究したことが少しでも生かせるような道に進みたいと考えています。大学院進学については現段階では未定です。言語との関連がある広告代理店などに興味を持っています。

国際言語文化学科(現:国際言語文化学コース)3年 Kさん 他大学2年次から3年次編入学

志望動機

国立大学である千葉大学の学習環境下で学びたいと考え、志望しました。千葉大学は、授業の質と量、教員指導の手厚さにおいて優れています。加えて、総合大学であることから他学部生との交流、開かれている大学として多数の留学生との交流ができることも刺激になります。また、学費の負担を軽減することによって、その分を教科書購入などに充てるなど他のことにお金をかけることができ、学習環境の向上に役立つと考えました。

入試準備

前在籍大学では、国際言語文化学科と同じ系統である比較文化学科におり、専門科目に力を入れて勉強していました。そのことが入試準備につながったと思います。編入試験で提出した論文は、以前から関心のあったことについて、所持している文献・資料を使い、関連する事柄を調べていきながら書きました。また、英語に力を入れて勉強していました。3年次編入試験に必須ではないですが、客観的な能力を知るためにTOEICを受験しました。

在学状況

3年次編入生は、今までの大学で取得した単位の認定に上限があるため、2年間で卒業する場合、卒業要件を充たすのに多くの単位を必要として、授業時間が増えて少しきついですが、その分、勉強になります。

希望進路・その他

まだ明確な目標として決めていませんが、進学するにしても、就職するにしても、国際文化に関係して仕事ができればと考えています。

入学後の履修科目

編入学までに他の大学などで取得した単位を、審査のうえ最大60単位まで卒業単位と認めてもらえる既修得単位認定制度があります。私の場合、60単位を申請し、56単位が認定されました。卒業要件124単位を充たすのに、あと68単位必要となります。

受験に際する心構え

現在、自分に置かれている学習環境の中で、自分が関心を持つものを勉強していくことが受験につながります。日々、様々な事・人に触れ、見聞を広め、挑戦することを大事にしてください。自分の中に蓄積されたものを、論文の題材として使うことができると思います。

編入試験の面接では、ありのままの自分を見てもらうという心構えで臨みました。最初は緊張していたのですが、先生方の丁寧な質問や穏やかな雰囲気で、次第にほぐれていき自然体で対応できました。面接に際して熱意は必要ですが、あまり気負わず、素直に受け答えすればよいと思います。

▲ PAGE TOP