兼岡理恵 (カネオカリエ)
- 日本・ユーラシア文化コース
- 日本語・日本文学専修
- kaneoka@chiba-u.jp
- 電話番号: 非公開
- 研究者総覧researchmap: https://researchmap.jp/riekane
略歴
1975年5月 | 生 |
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2003年3月 | 東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野博士課程単位取得退学 |
2006年7月 | 博士(文学)東京大学 |
研究内容
古代文学専攻。風土記が「なぜ」「どのように」受容されてきたのか、という風土記受容の諸相を検討し、古代のみならず各時代の「土地」に対する視点、表現を文学史的に考察することを課題としています。特に「地名」に関わる表現―枕詞、地名起源説話、歌枕―の在り方に関心があります。さらに古代文学における「伝承」の表現を検討し、「古代」的なものとは何か、その特色を明らかにしていくことを目指しています。
担当授業
- 古代文学論、古代文化論、伝承文学論
- 古代文学論演習、伝承文学論演習
主要な所属学会
上代文学会、古事記学会、風土記研究会、古代文学会、日本文学協会、鈴屋学会
社会的貢献
- 風土記研究会編集委員(2008年度~)、
- 日本文学協会運営委員(2008年度~2015年度)古事記学会理事(2012年度~)
- 東京大学国語国文学会評議員(2012年度~)
- 上代文学会理事(2015年度~)
- 千葉市男女共同参画センター講師(2012年度~2015年度)、朝日カルチャーセンター講師(2013年度~2014年度)、放送大学客員准教授(2013年度~2017年度)
主要な研究業績
著書
(単著)
- 『風土記受容史研究』(笠間書院 2008年)
(共著)
- 『高畑勲をよむ : 文学とアニメーションの過去・現在・未来』(三弥井書店 2020年)
- 『万葉語誌』(筑摩書房 2014年)
論文
- 「藤代禎輔『独訳万葉集第五巻鈔』-日本人による『万葉集』ドイツ語訳の先蹤-」(『萬葉集研究』第41集 塙書房 2022年)
- 「『山城国風土記』逸文・伊奈利条のドイツ語訳ーカール・フローレンツ『日本の神話』」(『朱』第63号 2020年3月)
- 「十九世紀末における風土記享受 : カール・フローレンツを中心に」(『国語と国文学』第96巻第11号 2019年11月)
- 「今井似閑『萬葉緯』ー風土記研究史上の意義ー」(『風土記研究』第41号 2019年3月)
- 「芳賀矢一と風土記ー一九世紀末~二〇世紀初頭の文学研究をめぐる諸相ー」(『論集上代文学』第三九冊 笠間書院 2019年)
- 「風土記からみる律令・国司―編纂と享受の視点から―」(古瀬奈津子編『律令国家の理想と現実』竹林舎 2018年)
- 「契沖と風土記」(『国語と国文学』93巻1号 2016年1月)
- 「風土記の「視点」―中央と地方のはざまで―」(『文学・語学』第212号 2015年4月)
- 「風土記をいかに「研究」するか―本文研究、研究史の視座から―」(『上代文学』第112号 2014年4月)
- 「契沖『雑記』をめぐって―円珠庵本・写本伝播を中心に―」(『鈴屋学会報』第30号 2014年1月)
- 「風土記歌謡から見えるもの-『播磨国風土記』逸文・「速鳥」歌を中心に-」(『国語と国文学』第90巻第5号 2013年5月)
- 「宣長と『出雲国風土記』-『古事記伝』の視座から」(山下久夫・齋藤英喜編『越境する古事記伝』森話社 2012年)
- 「駒澤大学図書館所蔵『松島風土記』」(『人文研究』第41号 2012年3月)
- 「「菓子栞」・創作大学銘菓ワークショップ : メディア授業におけるグループワークの試み」(『人文研究』第50号 2021年3月)
- 「菓子栞に関する覚書」(『人文研究』41号 2015年3月)