山田圭一 (ヤマダケイイチ)
- 行動科学コース
- 哲学専修
- kyamada@chiba-u.jp
- 電話番号: 非公開
- 研究者総覧researchmap: https://researchmap.jp/yama
略歴
1973年 | 生 |
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2007年 | 東北大学文学研究科文化科学専攻(哲学)博士課程 単位取得退学 博士(文学) |
研究内容
懐疑論的な問題を出発点として、知識にまつわる様々な哲学的問題を考察している。とりわけ、最晩期のウィトゲンシュタインの哲学と現代知識論のアイデアを組み合わせることによって、知識についての新しい見方を提供できるのではないか、と考えている。最近は、前期から後期のウィトゲンシュタインの思考に寄り添いながら、知識の哲学と言語の哲学との関係性や、「世界とは何か」といった形而上学的問題にも興味をもって取り組んでいる。さらに、子どものための哲学教育の可能性についても考察を始めたところである。
主要な所属学会
東北哲学会、日本哲学会、科学基礎論学会、日本科学哲学会、日本倫理学会、応用哲学会
主要な研究業績
著書
- 『ウィトゲンシュタイン最後の思考 -確実性と偶然性の邂逅-』, 勁草書房, 2009年。
- 『21世紀の哲学史』(第10章「科学哲学」執筆), 昭和堂, 2011年。(共著)
論文
- 「『確実性』の論理学―蝶番の比喩の意味するもの―」,『思索』(東北大学哲学研究会 編),第36号,2003年, 47-52頁。
- 「間違いの可能性と懐疑論―最晩年ウィトゲンシュタインの知識を巡る考察―」,
『東北哲学会年報』(東北哲学会編),第21号,2005年,15-29頁。 - 「懐疑論とはどのような議論なのか」,『哲学の探求』(哲学若手研究者フォーラム
編),第33号,2006年,145-162頁。 - 「懐疑論のパラドクスを文脈主義によって解決する方法」,『科学基礎論研究』(科学学基礎論学会編),106号,2007年,11-20頁。
- 「技術倫理の認識論的基盤の構築を目指して―工学の認識論に対する文脈主義的アプローチ―」, 『モラリア』(東北大学倫理学研究会編),第14号,2007年,29-46頁。
- 「最晩年ウィトゲンシュタインの連続性テーゼが意味するもの」,『哲学』(日本哲学会編),第59号,2008年,309-325頁。
- 「他人の心の知りえなさについて―ウィトゲンシュタイン最後の思索から―」,『倫理学年報』(日本倫理学会編),第59号,2009年,1-14頁。
- 「ウィトゲンシュタイン的文脈主義―壊れにくい知識モデルの構築を目指して―」,『科学哲学』(日本科学哲学会編)42巻1号,2009年,51-63頁。
- 「深く考え、伝えあう場をつくるために~哲学的議論を通じたコミュニケーションの試み~」,『第二十五回暁烏敏賞入選論文』(白山市教育委員会編), 2009年, 23‐36頁。(共著)
- 「知識の物語り論序説 -一人称知識言明の分析を通じて-」,『東北哲学会年報』(東北哲学会 編), 第27号, 1-14頁, 2011年。
- 「帰属者の文脈主義モデルを用いた認識的規範の多元性の解明 -正当化の内在主義と外在主義の調停を目指して-」,『科学哲学』(日本科学哲学会 編)44巻1号, 35-47頁, 2011年。
その他
- 「確実性と偶然性の邂逅」,『ウィトゲンシュタイン (KAWADE道の手帖)』, 河出書房, 2011年, 147-153頁。